入園前から挑戦できる! プロが教える「お絵描き」がうまくなる方法

子どもがお絵かきをしていて、「どうしたら上手に書けるの?」と聞かれたときに、困ってしまう親も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、ベストセラー知育本『1日10分でえがじょうずにかけるほんシリーズ』の著者で画家のあきやまかぜさぶろうさんに、上達するための上手な教え方や方法を教えてもらいました。絵が苦手なパパママ必見です!

きちんと形としてとらえられる子は絵が上手に描ける

「絵が上手い」とは?

「絵が上手に書ける」とは、どのようなことなのでしょうか。

「決して、色が鮮やかでバランスがよくて、形が整っている『完璧な絵』のことを言っているわけではありません。上手というのは、『イメージしたものが描けている』、『物をきちんと形としてとらえて描けている』ということを指しています」

絵が得意な子と苦手な子の差は、「物をきちんと形としてとらえて描けているかどうか」にあるようです。具体的には、どういったことでしょうか。

絵が得意な子

「絵が得意な子は、たとえばライオンを描くとすると、『頭があって、目と鼻と口があって、たてがみがあって、体、脚、しっぽがある』というように、部分ごとに分けて描けくことができます

絵が苦手な子

「ですが、絵が苦手な子は、ライオンの全体像は頭の中に浮かんではいますが、頭、体、脚の組合せを把握していないので、どこから描いていいのかがわからないんです。その結果、『ライオンがむずかしくてかけない』となってしまうのです」

これは、絵が苦手な大人にも言えることなのだそう。人間の絵を描く時、頭の下は体で首がなかったり、腕が肩からでなく、おなかの横から出ていたり…。きちんと形をとらえる練習を小さい頃からできていなかったために、大人になっても形をとらえる感覚が体に身についていないことが原因かもしれません。

線や○△□を反復練習して絵を描く基礎を教える

簡単3ステップの基礎練習で絵が上手に!

また、お兄ちゃんやお姉ちゃんがいる子は、絵が得意な子が多いとか。身近にお絵かきしているのを見て、自然と描き方が身につくようです。

「ママパパも思い返してみてください。小さな頃に絵の描き方をちゃんと習っていないと思いませんか?」

紙とクレヨンだけ渡されて、『自由に描いていいですよ』と言われても、何を描けばいいかわからない子がいるのは当然です。ひらがなを書く練習をしないと文章が書けないように、線や○などが描けないと、絵も描くことができないんです

「私の息子も、幼稚園のときに母の絵を描く機会があったのですが、なんと描いてきた絵が横線一本だったんです。それにはすごく驚きました。ほかにも、チョウチョやてんとう虫などを自由に描かせてみたのですが、形になるものがまったく描けないんです」

「何も描けない子どもに、『自由に描いていいよ』と言っても戸惑うだけだとわかり、そこから、『まずは絵を描く基本を教えなければいけない』と気づくことができました」

では、実際に絵が上手に描けるようになるには、どんな基礎が必要なのかをいくつかのステップにわけて紹介してもらいました。

STEP1:線をきちんと描く練習

子どもには意外と難しい!?

絵を描く上で重要なのは、線がちゃんと描けることです。横線や縦線、ななめ線、ぐるぐる、もくもく、ぎざぎざという線の練習を子どもにさせてみてください」

STEP2:〇△□の練習

反復練習が上達の近道!

「線がちゃんと描けるようになったら、今度は○、△、□を練習してください。このとき、○△□の形が曲がっていても問題はありません。何回も描いているうちに、だんだんきれいな形になってくるでしょう

最初は、親が手を添えて、一緒に描く練習をしてもよいそうです。反復練習をすることで、体も描き方を覚えてきます。さらに、長方形や楕円形も描けるようになります。

STEP3:線や○△□を組み合わせて絵を描く

簡単な組み合わせでいろいろな絵が描けます!

線や○△□が描けるようになったら、これらを組み合わせて、太陽やチョウチョ、ライオンなどを描いてみましょう

「チョウチョは線で触覚、○で目、楕円形で体、△で羽を表現できます。ライオンは○で頭、△でたてがみ、楕円形で体、長方形で脚を表現できます」

○△□を組み合わせれば、頭や体、脚が描けます。つみきを組み合わせるようなイメージです。ほかのものを描くときも、この考え方で描くと、上手に描けます

「この方法を私の子どもに教えたら、だんだんと線や○△□がキレイに描けるようになり、形として成り立つ絵が描けるようになりました。子どもは、自分のイメージしたものが形として描けるようになったことで、お絵かきが楽しいと感じられるようになるものです」

実際に、先生の息子さんは、自分が描きたい絵が自由に描けるようになったことで、幼稚園の先生にも褒められることが多くなり、苦手だったお絵かきが楽しくなっていったようです。さらに、同じ方法を幼稚園でも教えたところ、多くの子どもが上達して大反響だったそうです。

観察力を鍛えることが大事!

また、物を形としてとらえるには、「観察力」を鍛えることも大事なのだそう。

絵本などに描かれている動物を見て、『キリンさんだね〜』とただ話すのではなく、『キリンさんは細長い体から長い首がついて、その上に頭があるね』『手脚は4本あって、しっぽもある』『首にも毛があるね』など、部分的に会話をしてみてください

「すると、子どもたちも部分ごとに注目するようになります。キリンだけでなく、ほかの動物もよく観察するようになるでしょう。そのうちに、頭、体、脚と部分ごとに形をとらえられるようになり、絵を描きやすくなります」

観察を重ねることで、細かい部分も認識できるようになり、バランスが良い形が描けるようになります。さらに、自由に描ける力もプラスされると、想像力が生かされた個性的な絵に仕上がることにつながるようです。

あきやまさんの方法は、絵を描くことにコンプレックスを持っている大人にも参考になりますね。絵が苦手だと感じているパパママも、ぜひ子どもと一緒に、○△□から描く練習をしてみてください。子どもと一緒に上達すると、よりいいかもしれませんね。

ライター紹介
宮平 なつき
フリーライター。美容、健康、ダイエット、恋愛、結婚、子育て、教育、インテリアなど、“女性のライフスタイル”にまつわる記事や著名人のインタビュー記事を主に執筆。趣味は、スポーツ観戦と旅行。最近の最も気になることは、甥と姪の成長。

※2018年6月にいこーよで公開された記事の再掲です。

この記事を読んでいる人は「創造力」に関するこんな記事も読んでいます
乳幼児の想像力UPに繋がる「お絵かき」 年齢別の褒め方&造形遊び
子どもの創造力と好奇心を育む! 100均で作る簡単「手作りおもちゃ」13選
【実践レポ】 バルーンアートで立体思考能力や想像力を高めよう!
汚れにくくお出かけのお供にも最適! 幼児でも描きやすいなめらかタッチの水性クレヨン
子どもがはみだして塗っても気にならない!大人も癒されるクレヨンと塗り絵【子育て文房具】
【未来へいこーよ】が育むココロのスキル(非認知能力)について

SHARE ON
Facebook
Twitter
みらいこ編集部が子育てに関する記事を紹介します。

RELATED ARTICLEあなたにおすすめの記事

  1. 子どものスキーデビュー3か条! 子どもにスキーを教えるコツ

  2. 【世界の子育て:カナダ】日本との違い多数! 子どもは外出禁止も

  3. 勉強って楽しい!子どものやる気をアップさせるポイント

  4. 子どもの好奇心に火をつける「クッキング」【あそびのたね連載】

  5. 幼児期から習い事をさせるメリットとは?

  6. 【てぃ先生に聞く】「人見知り」「一人遊び」は治すべき?

  1. 子どもと5月のお米の手仕事レシピ! 米農家おすすめ!美味しい玄米…

    2023.05.30

  2. ウメチギリさん

    好きを大切に、自由にちぎって癒される時間を!ちぎり絵作家ウメチ…

    2023.05.30

  3. 子どもの「やってみたい!」を実現!<第2弾> 親子一緒に元サッカ…

    2023.05.30

  4. 幼児からお年寄りまで楽しめる切り絵の魔法! 創造力と自己肯定感…

    2023.05.22

  5. 小学生の「子ども記者」がパラ陸上大会とアスリートに取材! 達成…

    2023.05.17

  1. 【季節の絵本連載】雨の日に読みたい絵本

  2. 子供と夏(6月・7月・8月)の昆虫採集 セミ・ハナムグリ・カブトム…

  3. 子どもと6月の手仕事 材料3つで作る「水無月(みなづき)」のレシ…

  4. 家庭でできる知育遊び! 真似したい「おうちモンテ」実例集

  5. 新じゃがで絶品!子どもと6月の手仕事「芋もち」のレシピとポイント

みらいこSNSをフォロー