子どものクセはSOSのサインかも?心配なクセを治す方法とは

爪を噛んだり、まばたきを繰り返したり…子どものクセが気になるママもいるのではないでしょうか。子どものクセは性格を表すという意見もあるようですが、本当に性格と関係しているのでしょうか。また、気になるクセの治し方は?専門家に聞いてみました。

クセを放っておくと○○な性格に?

「結論から言うと、子どものクセは性格と関係します。」

そう話すのは、谷町こどもセンター(大阪市)で所長を務める、臨床心理士の日下紀子さん。ただし、「こういうクセの子どもは、もともとこんな性格」のように、クセの種類で性格のタイプが分けられるわけではないそうです。

子どものクセは、心理状態を表すサインのようなもの。ですから、そのサインを見逃して放置すると、性格に影響を及ぼす場合がある、ということなのです。例えば、緊張や不安といった心理状態を表すクセを放っておくと、だんだんと自分に自信がもてなくなってきて、人見知りや消極的といった性格につながっていく可能性があります。」

大人と違って、子どもは自分の感情をうまく言葉にできません。だからこそ、クセという行動になって表れるのだと日下さんは話します。

「気になるクセは、子どものモヤモヤのサインかも。まずはお母さんが、その心のサインに気づいてあげてほしいですね。」

クセが表す子どもの気持ち

では、将来人見知りや消極的な性格につながってしまうような子どものクセには、どんなものがあるのでしょうか。

緊張、プレッシャーを感じているとき

・まばたきをパチパチと繰り返す

・肩をゆする

・喉を鳴らすような咳払いをする

・フンフンと鼻を鳴らす

チックと呼ばれるまばたきを繰り返す行為は、3歳くらいから。また、鼻を鳴らすクセは5歳ごろから見られ、比較的男の子に多いのが特徴のようです。

不安、さみしい、かまってほしいとき

・唇を噛む

・爪を噛む、指を吸う

・髪の毛を自分で抜く

指吸いは1歳、爪噛みは3歳ごろから。髪の毛を抜くのは5歳ごろから多く見られ、女の子に多いといいます。

また、こうしたクセは出やすい時期があると日下さん。

「入学や新学期、弟や妹ができて家族が増えたときなど、環境の変化があったときに出やすい傾向があります。ママが働き始めるといったことも、子どもにとっては大きな環境の変化の一つ。そんなときは、より子どものクセに注目してあげてほしいですね。」

心配なクセを治す方法とは?

子どもにとってSOSのサインとも言えるクセ。治してあげるにはどうすればよいのでしょうか。

クセが出ているときは、まずは意識をそらしてあげること。テレビを見ているときなら『何見てるの?』『これ好きなの?』など、声をかけてあげてください。スキンシップで意識をそらすのが効果的なので、抱っこしてあげるのもよい方法です。」

ほかにも、子どもの気持ちをママが代弁してあげるのも、クセを治すことにつながるそう。

「慣れない場所に行ったあとや、いっしょに過ごす時間が短かったときなど、状況に合わせて『緊張したね』『がんばってたね』『さみしかったね』などと声をかけてあげるのも効果的です。

子どもがうまく表現できない気持ちを代弁してあげることで、子どもはモヤモヤの原因がわかり、気持ちの整理がつきやすくなります。また、ママが気持ちをわかってくれていると感じて、安心するのです。」

逆に「また○○してるよ」とクセを指摘するのはよくない方法だとか。指摘されると余計にクセを意識してしまい、『やったらダメだ』とプレッシャーを感じてしまうといいます。

子どものクセは、安心したいという気持ちの表れの一つだと日下さん。

「ママとのふれあいは、何よりの安心感を与えてくれます。ですから、たくさんスキンシップをとって、子どもの不安や緊張を取り除いてあげてくださいね。」

 

お話を聞いたのは…
日下 紀子さん
臨床心理士。教育学博士。精神科の診療所で臨床心理士として活躍後、親子のカウンセリングを行う「谷町こどもセンター」(大阪市)へ入所。現在は所長として、12名の臨床心理士と共に、日々親子の成長をサポートしている。
谷町こどもセンター

ライター紹介
近藤 浩己
1974年生まれ。ライターズオフィス「おふぃす・ともとも」のライター。トラック運転手からネイルアーティストまでさまざまな職を経験。しかし幼い頃から夢だった「書くことを仕事にしたい!」という思いが捨てきれずライターに。美容・ファッション系ライティングが得意だが、野球と柔道も好き。一児の母。

※こちらは2015年5月にいこーよで公開された記事の再掲です。

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