動画で興味の幅が広がった!
電車に興味を持ってからは、電車の動画を自分から見るようになりました。さらに息子の興味は貨物列車やエスカレーター、エレベーターなどに進んでいくのですが、YouTubeはそんなエッジの効いたコンテンツもカバーしています。僕は子どもと検索するまで、「エレベーターやエスカレーターにひたすら乗る動画」が何十万回も再生されていることを知りませんでした。興味を持ったものをとことん掘り下げて新しい発見が得られるYouTubeのいいところだと思います。
最近では「ガチャピンちゃんねる」が好きです。ガチャピンが「ピコ太郎」や「ハンバーグ師匠」などのネタ動画をやっているのを見て、本家のほうも見るようになりました。また「お金の使い方」の動画があったのをきっかけに、スーパーやコンビニで息子が商品を渡してお金を払う練習も始めました。家でおやつをもらうときも動画の内容をマネしながら、おもちゃのお金を支払ってもらう仕組みにしています。動画をきっかけに社会で必要なことを学べるのもいいですね。
動画で見た光景を現実でも体験
息子が好きな動画に、鉄道アイドル・鈴川絢子さんの息子さん「ひたちくん」が登場するものがあります。なかでも、ひたちくんがパパと一緒に総武線の幕張本郷駅から幕張駅まで歩いて行く動画がお気に入りです。じつは幕張本郷駅から幕張駅までは、線路沿いの道を電車を見ながら歩けるのです。その動画と同じところに行ったら、きっとテンションが上がるだろうなあと思って、今年の1月の晴れた日に息子と行ってみました。
大人の足では約30分ほどの道のりを、途中で電車を見ながらおよそ2時間かけて移動。普段だったらそんなに歩いたら疲れてしまうのですが、息子は楽しみながら最後まで歩ききりました。映像を見たものを現実に体感すると、見ないで行ったときよりも格段に楽しめているようです。元の動画がなければ、そもそも僕自身が「息子を連れて一駅歩く挑戦」に興味を持たなかったと思います。この動画は新しいことに挑戦してみるいいきっかけになりました。
1日のルーティンに組み込んで上手に使う
現在の我が家ではYouTubeは歯磨きや寝る準備をするときに1日1時間くらいを目安に見せています。見せる時間が決まっていると、1日のルーティンに組み込めます。「動画を見終わったらベッドに行く」とわかっているので、寝室への誘導もスムーズです。正直、長時間見せるのは気が引けますが、興味を広げたり、物事の予習復習に使うのに便利なツールだと思います。
思い返すと、僕が子どもの頃に遊園地や動物園に連れていってもらうとき、テレビのCMや友だちから話を聞いて「どんなところかなあ」と想像してワクワクしていました。何も調べないで行ったときより、調べていったときのほうが喜びも大きかったです。息子にも同じ体験をたくさんして、大人になったときに思い返してもらえたらうれしいです。