
子育ては「思い描いていたキラキラしたものとは違う」けれど
未来:ご主人とも子育ての役割分担をしていますか?
特に役割分担はしていませんが、私のほうが子どもと接する時間が長いので、自然と注意する役割になることが多いです。それを見ているからか、夫はまったく怒りません。いつも息子側に立って「あきえちゃんそろそろピリピリしてきてるぞ」とか「ママの目つきが変わってきたな」とか言って、場を和ませながら息子の味方になってあげていますね。
未来:自分ばっかり損な役回り…なんて思うことはないですか?
私ばっかり悪者になるじゃんっていうのはあります。でも自分自身が父にそうやって味方してもらって助かっていたので。子ども目線で考えるとこれで良いのかもなって思っています。たまに疲れた時には、夫に子どもを預けて自分一人の時間を持たせてもらっているので、助けられているところもあるんです。
私はもともと子ども好きだったんですが、実際の親子の時間って、母になる以前に思い描いていたようなキラキラしたものとは違うんですよね。バタバタしていて、自分自身も疲れきっていて。イヤイヤ期なんかだと「なんでこうなっちゃうのよ……」と魂が抜けるような時もありますし。
でも、子育てを終えた先輩たちに聞くと「本当に今が一番楽しい時期よね」って声をそろえておっしゃるんですよ。
未来:分かります。こんなに寝てなくてツラいのに? みたいな(笑)。
そうです、そうです。私の母も、もっと楽しんでおけばよかったと言っています。これだけ多くの方が口をそろえて言うということは、本当にそうなんだろうなと。だから「今の奇跡みたいな毎日、幸せな毎日を噛みしめないともったいない」と疲れた時こそ思うようにしてます。そうだこれは、幸せな時間なんだと。
それできっと私も子育てを終えた頃に言うんだと思います。「今が一番良い時期だよ」って(笑)。
これからの時代、ココロのスキルが大事になっていく
未来:これからの子育てでどんなことを大切にしていきたいですか?
自分の意見を大きな声で自信を持って言える子になってほしいなと思っています。以前『すくすく子育て』で、親との関係が子どもにとっての絶対的な安全基地になるんだと教わりました。そこを深めることで、子どもは安心して基地の外に出ていけるんだそうです。子どもの個性を一番見つけてあげられるのは親だと思うので、より輝くように手助けしてあげたいですね。
それにこれからの時代、淡々とした作業はすべてAIに取って代わられると思うのですが、そうするとAIにはない、人間ならではのココロのスキルがものすごく大事になっていくと思うんです。だからこそ、自分に自信があって、ダメなところも含めて自分を認められるような人になっていってほしいですね。私はずっと自分が嫌いで、大人になってからやっと自分を好きになれたので、小さい頃から自分を好きでいられるように、親の私が一番の味方でいてあげたいなと思います。
ご自身が育った頃のようにあたたかい環境で、お子さんの個性を大切にしながら子育てをされていることが伝わってきました。ただ最後に「ずっと自分が嫌い」だったと話してくれたあきえさん。なぜ嫌いだったのか、大人になってからどうやって自分を好きになったのか?については 【後編】で詳しくお話を伺います。

撮影・根津理恵子
1987年3月生まれ。東京都出身。2004年に芸能界デビューし、2007年2月から『王様のブランチ』(TBS系列)リポーターに。2013年5月からは同番組コーナー『買い物の達人』リポーターとして人気を博す。2018年9月に第一子となる男の子を出産。現在は『すくすく子育て』(NHK Eテレ)の司会、『なな→きゅう』(文化放送)の金曜パーソナリティなどを担当する。著書に『誰とでも3分でうちとける ほんの少しのコツ』(2017年、かんき出版)。







