長期休校の影響で、子供の生活リズムが乱れてしまったという家庭も少なくないのでは?
寝具メーカー・西川の社内研究機関「日本睡眠科学研究所」の藤田 貢さんが、生活リズムを整えるためには睡眠習慣を改善することが大切として、正しい子供の睡眠習慣づくりのポイントを紹介しています。
睡眠は子供の成長や病気への抵抗力に影響!
子供の理想の睡眠時間は9~10時間といわれています。子供の脳を作り・守り・育てるためには、質の高い睡眠をとることが重要です。
眠っている間に、身体を作るのに必要な成長ホルモンが分泌されます。成長ホルモンには、骨を伸ばし、筋肉をつくり、記憶力や病気への抵抗力を高めるなど、たくさんの役割があります。
このホルモンは、眠り始めて3時間程度までの深い眠りの時に集中的に出るので、子供が熟睡できる環境を整えてあげることが大切です。
質の良い睡眠で集中力アップ!
子供はしっかりと眠ることで、経験したことや日中に覚えたことを何度も頭の中で再生して確かめたり、昨日までの知識とあわせたりして、知識を記憶として定着させていきます。
また、脳の疲れを回復させ、フル稼働できるように準備することで、集中力をアップさせます。そして、脳の成長を促し、情報量をどんどん増やしていきます。
家庭学習やオンライン授業など、不慣れな環境での学習の集中力を維持するためにも、質の高い睡眠が必要です。
睡眠習慣の有無で学力テストの正答率に差が!

「毎日、同じぐらいの時刻に起きているか」という質問に、肯定的回答をしたグループと、否定的回答をしたグループで、平均正答率を比較すると、学力テストの結果に明らかな差が出ました。この傾向は、小・中ともに全教科を通じて見られました。
※ヨドネル大規模調査 平成28年度「淀川すいみん白書」より。平成27年全国学力・学習状況調査(対象:小6・中3)大阪市結果