
母に包丁をつきつけられ「これは多分、終わったな」と
未来:芸能の道を閉ざされたと思ってしまい、さらにお母さんにも出ていかれてしまうと歯止めが効かなくなってしまいそうですね。
そうですね。そんな日々を過ごしたある日の夜、奇妙な違和感を感じて目を覚ますと、出て行ったはずの母親がベッドの上に馬乗りになっていたんです。手には包丁を持っていて。そのとき「これは多分(人生が)終わったな」って思いました。
母は泣きながら「お前を殺して私も死ぬ」みたいなことを言っていて。でも、そのときに一瞬のスキがあって、そこを突いてバッと包丁を叩き落して、その頃は母に心を閉ざしていましたから、迷わず警察に通報しました。
僕と母は別室で事情を聞くことになって、母からこれまでの話をすべて聞いた婦人警官が「人に包丁を向けるのは確かに犯罪で、これを事件にしようと思えばできる。でも、よく考えて。逮捕なんかしたところで、親子の関係にプラスになることは何もない」と説得されました。
そのうえで婦人警官が提案したのが「逮捕はしないかわりに、2人はお互いに干渉せずに離れて暮らす」方法でした。「それなら逮捕まではしなくていいです」と、その提案をのんで一人で暮らすことになったんです。
占い師の助言に従ってアメリカへ
未来:1人で暮らすようになったユージさんは、ますます悪い道に深入りしそうになりそうです…。
事実、そうなりそうでした(笑)。そんなときに、小さなころに会ったことがある占い師の方が訪ねてきたんです。あとでその占い師は母が送ってくれたと知るんですが、追い払っても毎日やってきてくれて。一度話してみたら、僕だけが知っていることを本当にズバズバと言い当てられて、すごく驚きました。そこで誰にも相談できなかったことを初めて他人に打ち明けることができて、自分の「心の扉」が開いた気がしました。
その占い師が「あなたは将来必ず成功する人だから、ここにいてはだめ」と言って「一週間でいいからちょっとアメリカに行ってきて。あなたの人生変わるから」とアメリカ行きのチケットをくれたんです。出発はなんと2日後! 当時働いていた建築の仕事の親方に電話して急いで準備をしました。そしてアメリカで僕の人生は大きな転機を迎えたんです。








