「認定こども園」って何? 保育園・幼稚園との違い&特徴も紹介

2015年に導入された「子ども・子育て支援新制度」によって増えている「認定こども園」。そもそも、認定こども園とはどういう施設なのでしょうか? 保育園、幼稚園といったい何が違うのか、子育て中のママにとってどんなメリットがあるのか、気になる「認定こども園」についてお話しします。

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認定こども園とは、幼稚園と保育園のいいところを合わせた施設

認定こども園とは、幼稚園と保育園、それぞれのいいところを生かした施設です。教育と保育の両方が、1つの施設で受けられるのです

そう話すのは、幼児教育や私立幼稚園に関するさまざまな情報を提供している「幼稚園情報センター」代表の片岡進さん。認定こども園の最大の特徴は、親が働いていても、働いていなくても、子供を4時間以上預かってくれることだといいます。

「認定こども園制度の目的は、家庭環境によって、子供たちが受ける教育や保育に差が出ないようにすることです。すべての子育て家庭が子供を育てやすいよう、総合的にサポートしてくれる、というわけですね」

2015年の4月1日時点での全国の認定こども園の数は2,836件。昨年2014年に比べて、およそ倍に増えています(※2018年4月時点では6,160件)。ただし、新しく認定こども園が建設されるわけではなくて、既存の幼稚園や保育園が、認定こども園に移行するケースが主流。そのため、園の名称などはそのままのところが多いのだそうです。

ちなみに、近くにある園が認定こども園かどうかは、園に直接問い合わせるとわかります。


市町村ではなく、親が入園施設を選べる

幼稚園の教育と、保育園の保育、両方の機能を併せ持つ認定こども園。では、具体的に、親子にとってどんなメリットがあるのでしょうか。

保護者が子供を入園させる施設を選べるようになるのが、大きな特徴の1つです。認可保育園の場合、最終的にどこの保育園に通うことになるかは、保護者ではなく、市町村側が子供の振り分けを決めていましたが、認定こども園の場合は、基本的に保護者の希望が優先されます

例えば、兄弟で同じ園に通わせたい、自宅に一番近い園に入園させたいなどの希望を聞いてもらえるということ。定員を超えた場合は必ずしも希望通りにいくわけではありませんが、ママの意見が優先されるのはうれしいことですね。

「ほかにも、それまで幼稚園だった施設が認定こども園に移行した場合は、預かり保育も含めた保育料が、市町村が定めた一律の金額に変わるので、多くの場合は幼稚園に預けるよりも金銭的な負担が減るのではないでしょうか」

また、ママが働いていない場合でも入園することができるので、妊娠中や育児休暇中であっても、子供を入園させることが可能。保育園が認定こども園に移行したケースであれば、ママが仕事を辞めることになっても、これまでと同じ園に子供を通わせることができるそうです。


申込み方法は施設のスタイルによって変わる

では、認定こども園に入園させたい場合は、どこに申し込みをすればよいのでしょうか。

「認定こども園には4つの形があり、それぞれに申し込み方法が変わります」

  • 幼保連携型認定こども園

認可されている幼稚園と保育園が合体した施設
…市町村に申し込み

  • 幼稚園型認定こども園

認可されている幼稚園に小規模な保育園をプラスした施設
…幼稚園に申し込み

  • 保育所型認定こども園

認可されている保育園に小規模な幼稚園をプラスした施設
…市町村に申し込み

  • 地域裁量型認定こども園

市町村が、それぞれ独自のスタイルで設置する幼保合体施設
…市町村に申し込み

保育料は、すべて市町村が定める一定額。ただし、地域によって異なります。特別な教育やきめ細かい教育を行う施設は、超過料金が必要なケースもあるとか。希望する認定こども園がどのタイプなのか、超過料金がかかるかどうかは、市町村に問い合わせてみましょう

「市町村によってサポート体制に差が出る制度ではありますが、あくまでも、子供と保護者にとってよりよい仕組みを作るための制度。すべての子供が平等に教育と保育が受けられ、子育てを楽しめるお母さんが増えてくれればと願っています。そして、日本人の心にある、『幼稚園卒園』『保育園卒園』という見えざる壁が取り除かれればよいですね」

「保育園育ちと幼稚園育ちで、成長に違いは出るの?」もチェック!

お話を聞いたのは…
片岡進さん
1950年生まれ。法政大学社会学部卒業。全国学校法人幼稚園連合会事務局長、全日本私立幼稚園連合会「子育て国際会議」事務局などを経て、現在は、幼稚園情報センター代表、「月刊・私立幼稚園」編集長を務める。
幼稚園情報センター

ライター紹介
近藤 浩己
1974年生まれ。ライターズオフィス「おふぃす・ともとも」のライター。トラック運転手からネイルアーティストまでさまざまな職を経験。しかし幼い頃から夢だった「書くことを仕事にしたい!」という思いが捨てきれずライターに。美容・ファッション系ライティングが得意だが、野球と柔道も好き。一児の母。

※2015年6月にいこーよで公開された記事の再掲です。

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