車や電車の移動中は「ことば遊び」!語彙が広がる0~7歳年齢別遊び方

夏休みの家族旅行やお盆の帰省に付きものなのが、車や電車での長い移動時間。小さな子どもは退屈すると、騒ぎだしたりグズったりして、親は困ってしまいますよね。そこで、移動中の車や電車、飛行機の中でもすぐにできる「ことば遊び」を、ことば遊び研究会講師の齋藤二三子先生に聞きました。


いつでもどこでもできる!「ことば遊び」の魅力とは?

ことば遊びは特別な道具もいらず、いつでもどこでも、思い立ったらすぐできるのが魅力ですが、子どもの成長にもいい影響があるのだとか。

ことば遊びは心と言葉を育てるものなのです」と、齋藤先生。リズムにのって楽しく遊ぶなかで、親子間のスキンシップを増やしたり、子どもの語彙を豊かにする効果もあるといいます。

「普段の生活の中では、子どもに対して指示語や命令語で声かけをすることが多くなってしまいますよね。もっと心が豊かになるような言葉がけをしたいと思っていても、具体的に何を語りかければいいのか、考えるのは難しいと思います。でも、子どもと一緒に『ことば遊び』をすることで、たくさんの愛情がこもった声かけができるのですよ。」

「また、ことば遊びは、古くからあるわらべ歌や伝承遊びがベースになっているので、遊びの中で日本語を学習することもできます。」

親子のコミュニケーションとして、移動中の暇つぶしだけでなく、毎晩寝る前にことば遊びの時間を作ってもいいですし、お風呂の中で遊んでも楽しそうですね。


簡単にできる!おすすめの年齢別ことば遊び

齋藤先生に教えてもらった簡単にできることば遊びを年齢別にご紹介します。どの遊びも、子どもだけに一方的にやらせるのではなく、交互にお題を出しあうなどして親も一緒に楽しむことが大切だそうです。

0歳〜2歳(乳幼児)におすすめのことば遊び

・指のかくれんぼ

ハンカチを使った指遊びです。
親はリズムに乗せて歌うように指を一本ずつ反対の手で折り曲げていきます。

「♪指の指のかくれんぼ。赤ちゃんが寝ました スースースー(小指を折り曲げる)
お姉さんが寝ました ピーピーピー(薬指を折り曲げる)
お兄さんが寝ました むにゃむにゃむにゃ(中指を折り曲げる)
お母さんが寝ました スヤスヤスヤ(人さし指を折り曲げる)
お父さんが寝ました グーグーグー(親指を折り曲げる)
みーんな寝ました(グーになった手をハンカチで指全体に布団を掛けるように包む)
グースーピー(その上を人差し指でトントントンと軽く触れる)」
「♪コケコッコー 朝ですよ。誰が一番早いかな?」
「だれかな?だれかな?」と問いかけます。

ハンカチの中で指を一本だけ起こして、「おはよう」と言いながらパッとハンカチ布団を外し「は〜いお母さんが起きました」のように指の当てっこをしてあそびます。指の名前を言えるようになったら子どもに考えさせてあげましょう。

・あいうえおりこうさん(おなべふ)

「おなべふ」は昔からある伝承遊び。「お」はおりこうさん、「な」は泣き虫、「べ」は勉強家、「ふ」は不良。子どもの手を持って、自分の親指を横向きに沿わせ、もう片方の親指と交互に「お」「な」「べ」「ふ」「お」…と、肘までなぞっていき、終わったところの文字がその子の性格という古い占い伝承遊びです。これを人気アニメ『アンパンマン』のキャラクターを使って現代風にアレンジしたのが「あいうえおりこうさん」の遊びです。「あ」は甘えんぼうのアカチャンマン、「い」はいたずらっこのバイキンマン、「う」はうっかり屋のバタコさん、「え」は偉いおじさんジャムおじさん、「お」はおりこうさんのアンパンマン!といって遊ぶことができます。


3歳〜5歳(幼児)におすすめのことば遊び

・色探し、文字探し遊び

車や電車の中で、窓の外の景色を利用して遊びます。
「赤いものはあるかな?」「高いものはあるかな?」」「かわいいものはあるかな?」など問いかけて、周りに見えてくる景色からお題のものを探します。
文字が読める子どもなら、「いぬの『い』はどーこだ?」と、看板などから文字を探す遊びもおすすめです。

・音のクイズ遊び

擬態語や擬声語を使った遊びです。
リズムにのって「♪クーイズクイズ なーんのクイズ?」と歌います。
続けて「♪音のクイズ ゴロゴロゴロ 何の音?」と、問いかけます。
答えはひとつじゃありません。「かみなり!」「大きな石が転がった音!」「パパがゴロゴロしてる音!」なんて、色々と想像が膨らみますね。「ブンブンブン」とか「コンコンコン」とか、音を変えて、お互いにクイズを出し合ってみましょう。

・あたまとり

しりとりの反対、あたまとり。頭音を手がかりに言葉を探して遊びます
リズムに乗せて手拍子しながら、「♪とりとりとりとり あたまとり『あ』のつくものはなーに?」と問いかけます。
「あ」のつくものをイメージして「あひる」「あかちゃん」「アイスクリーム」など、思いつく限り答えましょう。親子で交互にことばを探して遊びましょう。なかなか言葉を探せないときは優しいヒントを出してあげましょう。このように言葉の音で遊んでいると、自然に文字に興味を持つようになります。

・なにがあった?

お題の場所に何があったか想像する遊びです。
「♪あったあったあった 公園にあった なーにがあった?」と問いかけます。
「すべりだい!」「ぶらんこ!」など、頭の中の記憶を引き出す力を鍛えます。
「幼稚園では?」「お庭では?」と、子どもの身近な場所をイメージさせてみましょう。


5歳〜7歳におすすめのことば遊び

・さよなら三角またきて四角

しりとりに飽きたら、おすすめなのが連想ゲーム。
「♪さよなら三角またきて四角 四角はとうふ とうふは白い 白いはうさぎ うさぎは跳ねる」といったように、相手が言ったものから連想するものを次の人が続けて答えます。
名詞だけでなく、形容詞や動きを表す動詞も出てくる頭を使ったことば遊びです。

・するとばなし

皆が知ってるお話の続きを考える遊びです。
「赤ずきんちゃんは猟師に助けられて、無事におばあさんに会えました」と、お話の最後のシーンを語った後に「すると〜?」と続けます。
「すると〜?そこへ宇宙人がやってきました」そして次の人にパスして「すると〜?宇宙人がが転んで赤ずきんちゃんにぶつかりました」といった感じでうまく繋げていきます。頭の中でお話を創造するちょっと高度な遊びです。

いつでもどこでも手軽にできることば遊び。ことばと想像力だけで、無限に世界が膨らんでいきますね。暇を持て余しがちな旅行の移動時間も、ことば遊びで楽しい思い出にしてしまいましょう!

※参考書籍

お話を聞いたのは…
齋藤二三子先生
幼児教育にかかわり50年。幼稚園教諭10数年、主任を経て、日本児童文化専門学院、国際学院埼玉短期大学・東京成徳短期大学講師に。現在は幼児教育研究家、ことば遊び研究会講師として、全国各地の幼稚園や保育園の顧問指導にあたり、保育全般にわたるアドバイザーとして活躍している。著書に「0歳から遊べる だいすき!手遊び指遊び」(すずき出版)などがある。
ことば遊び研究会

ライター紹介
宇都宮 薫
編集プロダクション勤務を経て、フリーランスの編集者・ライターとして活動。雑誌・ウェブメディアなどへの執筆のほか、単行本(ビジネス書・実用書)の編集・構成を手掛ける。得意ジャンルは、出産、育児、健康、おでかけ、芸能、グルメなど。まち歩きとバイクが好き。

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