幼児向けの退屈を解消するゲーム&遊び集!電車&長距離移動に最適

長時間の乗り物移動や待ち時間は、子供にとってはなかなかハードルの高いもの。眠い、疲れた、お腹すいた・・・そんな退屈な「スキマ時間」を楽しい遊び時間にチェンジするとっておきの方法って?
身近なアイテムを使った親子遊びのアイデアを遊びプランナーのツバメさんに教えてもらいました。

1. いつでもどこでも楽しめる「お話遊び」

3歳以上のお話が堪能な時期の子供は、飽きるのも早いもの。常に展開があって想像が膨らむ「おしゃべり」や「歌」が楽しい時期です。

●テーマを決めてディスカッション

行く先のことや車窓から見えるものなど、何でもいいのでテーマを設けて家族みんなで楽しくおしゃべり。「なんでも飼えるならどんな動物がいい?」「運転したいのは次のうちどれ? 車?電車?バイク?飛行機?」などなど。

「ママはライオンが飼いたい! だって大きいネコみたいでかわいいから。ご飯は何をあげたらいいかな?」とパパやママも質問するだけでなく、ノリノリで答えて、その理由を説明したり、次の話の展開になる質問を投げかけたりして、どんどん話をつなげていきましょう。

●「リングカード」でストーリー作り

絵本を何冊も持っていくとかさばりますが、「りんご」「いぬ」「おに」など、さまざまなイラストの裏にその名前が書かれている「リングカード」なら比較的コンパクト。「物の名前を覚えるため」だけではなく、絵本代わりにもなる便利なお出かけアイテムです。
トランプのように引いたランダムなカードを元に親子で即興ストーリーを作ってみましょう。年齢が小さければ、引くのは子供、話を作るのはパパママと、役割を決めてもいいですね。
リングカードのほかに、指人形でも同じように遊べます。

2. 簡単で軽い! 「ペットボトル遊び」

●乾かしたペットボトルで「カラカラ楽器」

持参したキラキラビーズや出先で収集したどんぐりなどを入れれば見た目にも楽しいカラカラ楽器の完成! 十分に乾かしたペットボトルなら中身が張り付かず、いい音がしますよ。乳酸菌飲料などの小さめの容器は子供の手にピッタリです。

●飲み終わったペットボトルで「色マジック」

ぬれた状態のペットボトルを使うなら、絵の具を使った色マジックがおすすめ。100円ショップなどでも簡単に手に入る水彩絵の具を何本か持って行き、こっそりとふたの裏につけます。水を入れてシェイクすれば、透明な水がカラフルに大変身! 4歳ぐらいの子供でも歓声をあげてくれますよ。
※こぼれる可能性があるので、場所を考慮して実施してください

3. 「ごっこ遊び」に携帯動画をプラス!

指人形やミニカー、列車など手のひらサイズのおもちゃを持参する方も多いですよね。テーマパークなどで待ち時間が長くなりそうな場合は、初めからすべてのおもちゃを出すのではなく、タイミングを見てサプライズで渡してあげると、話のネタになります。

さらにそのおもちゃで子供が「ごっこ遊び」を始めたら、その様子を携帯で動画撮影。撮っては一緒に見て、撮っては一緒に見て、を繰り返すことで、一緒に楽しめます。

4. 何通りにも遊べる「巾着袋ゲーム」

●「何が入っているんでしょうか?」ゲーム

おもちゃなどを入れて中身が見えないように袋のまま手渡し。「何が入っているんでしょうか?」と手の感触だけで中身をあてっこしましょう。
形がちがうお菓子をバラで入れておき、当てながら食べると子供は大喜び。出先でひろった石やどんぐりを入れて「何個入ってるでしょうか?」ゲームに応用することもできます。

●「○色を引いた人が勝ち」ゲーム

スーパーボールや折りたたんだ折り紙など、形状は同じで複数色があるアイテムを巾着袋の中に入れます。

「赤を引いた人が勝ち。後でジュースが買えるよ」と当たりの色と賞品を決め、家族で順番に引きっこすれば盛り上がること間違いなし。「1等は赤で賞品はジュース。2等は青で賞品はキャンディー」など、当たりを何個か作るとゲームが長く楽しめます。
文字が読める子供なら、アタリ、ハズレと書いた紙を入れておけば、より本物の福引感覚でハラハラドキドキ楽しめます。

●「あなたのここが大好きよ」ゲーム

特に女の子はお手紙が大好き。文字が読めるようになったら、パパママから見た子供のよいところや好きなところを、1つ1つ紙に書いてたくさん巾着袋に入れておきます。そして、子供が引いたものをパパママが詳しく話してあげます。
「○○ちゃんの笑顔がママは大好き。○○ちゃんは赤ちゃんのときからいっつもニコニコしていて・・・」と、ひとつにつきなるべく長く話せば、時間を過ごせるうえ子供はハッピーになれますね。

大切なのは、遊びを通した親子のスキンシップ

出先で簡単に調達できるものに少しのアイデアを加えれば、こんなにたくさんの親子遊びが楽しめるなんて、目からうろこです。単なる時間つぶしネタとしてではなく、お家でゆっくり、子供とのコミュニケーション遊びとしても楽しめそうです。
とはいえ、一番大切なのは子供と近い距離で話してあげること、とツバメさんは言います。

「小道具についてたくさんあげましたが、一番大切なのは、子供とおでこがくっつくような距離で話しあげることです。抱っこできれば抱っこで、テーマパークなどで長時間立って待っている子供には、パパママがひざをつき、顔の高さを同じにして背中に手を置きながら話してあげてください。子供が寄りかかってきたら抱き寄せてそのままにしてあげてください。そうすることでイヤイヤも減って、ふらふら歩いて行ってしまうことも防げますよ」

お話を聞いたのは…
ツバメさん
日本ベビーサイン協会認定講師。認定NPO法人日本グッド・トイ委員会。おもちゃコンサルタント。ツバメcafé(教室などの企画・運営)主宰。エンターテイメント企業にて企画職、サービス運営(プロデュース)等で10年勤務。その間に認知科学や発達心理学に興味を持つ。自身の出産を機に、あそびについて改めて考えるようになり、現在はベビーサイン講師やあそびプランナーとして活動中。3歳の男の子のママ。
ツバメcafé

ライター紹介
青柳 直子
ライター暦16年。神戸生まれ・育ち・在住のアラフォー世代。芸能・インタビュー、舞台・コンサートレポをメインに、子育て関連、街取材まで“守備範囲を広く”がモットー。小学1年生の長男、1歳の長女、ヨーゼフ(ハイジの犬)似の夫+猫2匹と、毎日てんやわんやな暮らしぶり。娘が歩けるようになったのを機に、家族キャンプ再デビューを計画中。

※こちらは2014年12月にいこーよで公開された記事の再掲です。

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