妻に家事育児をまかせっきりだったパパが、失敗と試行錯誤を重ねながら「優しいパパ」になった方法を「易しく」紹介するエッセイです。今回は「子どもの食事の分担」がテーマ。
「子どもの食事」を夫婦で手分けしたら仕事量に差がありすぎた
子どもが離乳食を食べるようになると、スプーンやフォークを使うので、そばで子どもの食事を食べさせる人が必要になりますよね。我が家の場合、離乳食のときは妻があらかじめ作っておいたものを食べさせるので、手が空いているほうでよかったんです。でも、離乳食を卒業すると、決まった時間ではなく急に「お腹を空いた」と言われることが増えました。すると料理を作って食べさせながら、次の料理を準備することになります。これは1人では無理です。
そこで料理を「準備する人」と子どもをなだめつつ「食べさせる人」で役割を分担しました。僕は料理が全然できないので、妻に準備をお願いし、僕は「食べさせる人」を担当することに。そのとき、とりあえず細かく決めずにやった役割分担がこちらです。
子どもの食事を準備する人/妻
- メニューを考える
- 食材を買っておく
- 調理する
- 冷蔵庫からすぐに食べられるものを出す
- エプロンを出す
- スプーンとフォークを出す
- 冷蔵庫からお茶を出す
- 食器を片付ける
子どもに食べさせる人/僕
- お腹が空いた息子をなだめる
- エプロンをつける
- 子どもにどれを食べるか聞く
- スプーンやフォークで食べさせる
いやー、リストにするとひどいですね……。実際には妻は調理だけでも大変なところなのに、やらなくていいことまでやってもらっています。このようにやっていることをリスト化すると、分担していることの差がわかりやすいんです。
我が家の場合は実際に何度かやって、妻の「なんでこれ、あんたがやらへんの?」という意見を吸い上げて、少しずつ妻の負担を減らしていきました。今思えば、役割分担を始めたときにリスト化したらもっと早く最適化できたんですよね。「準備をする人」のリストで見ると「エプロンを出す」からの後半4つは「食べさせる人」がやってもいいことです。
5歳の息子と2歳下の妻と暮らすパパで、息子が成長していくにつれて「育児が最高におもしろい!」と気づいて、某ゲーム雑誌編集部からアクトインディに入社。発達がゆっくりな息子と向き合いながら、毎日笑いの絶えない生活を送る。子育て以外ではゲームとお酒が好き。息子の影響で鉄道にも詳しくなった。
1
2