数をかぞえる間は我慢できる
息子が電動鼻水吸引器に慣れてきたのを感じたのは4歳に入って10まで数えられるようになってから。児童発達支援センターの先生から「息子くんは、嫌なことでも『5~10秒だけ』と伝えるとその間は我慢できる」と聞いて、「じゃあ10秒だけ(鼻水吸引器を)やってみようか?」と提案したのがきっかけです。
実際には10秒を「いぃーーーーーーち、にぃーーーーーーーーい」とゆーっくりと数えるという、ずるい大人の作戦なんですが(笑)、それでも息子は号泣しながらも10秒我慢してくれました。自分の気持ちを少しコントロールできるようになった! まさに「成長の瞬間」です!
そこから約1年。5歳になった今、相変わらず嫌な顔はしますが押さえつけなくてもよくて、泣かずに自分で先端を持って「10秒」我慢できるようになりました。子どものほうが協力的になると鼻水も「ズビズビズビビビィィィーー!」と気持ちよくとれて、親のほうも楽しい時間に変わっています。あの地獄のような時間はなんだったんだ…。
また妻に「私が息子くんの鼻くそを指で直接ほじって取るようになったのも、じつは大きい」と言われたことがあります。鼻に詰まっているものを取ってもらって、それを実際に見たことで「行動と結果」が脳内でつながったんじゃないかと。これも一理あるかもしれません。
社内でも電動鼻水吸引器を使っている人には「3歳くらいで慣れたよー」と聞いていましたが、息子の場合は5歳になるまで足かけ3年かかりました。どのくらいでできるようになるかは人それぞれですが、1つの難題が息子なりにクリアできたことは素直に喜びたいです。
最近は、こちらがゆっくり数えている間に勝手に脳内でカウントして、まだ3秒なのに「なーな! はーち!」と言ってくるので(笑)、息子と電動鼻水吸引器(を使う大人)との戦いはまだ始まったばかり! なのかもしれませんね……。
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