妻に家事育児をまかせっきりだったパパが、失敗と試行錯誤を重ねながら「優しいパパ」になった方法を「易しく」紹介するエッセイです。今回は「オムツ替え」がテーマ。
気分を盛り上げながらやると楽しい!
僕が育児で最初に任されたのは「オムツ替え」でした。オムツ替えってウンチがもれたり、子どもが暴れたりして慣れるまで大変なところもあるんですけど、じつは「気分を盛り上げながらやる」とすごく楽しくできるんです。どうしたら気分を盛り上げられるのか? その具体的な方法を紹介していきますね。
1.ユーチューバー風に実況してオムツを替える
まずは「はい、こんにちは。お父さんです。今日のお題はこちら! テッテレー! 息子くんのオムツを替えよう~! パフパフ~♪」とユーチューバー風の実況を入れる方法です。適度に口で効果音を入れると、ユーチューバー感が出ます。実況しながらだと、オムツ交換中にウンチの第2弾が出てきたときなどのハプニングも、なんだか楽しく乗り切れることが多いです。状況を口に出して説明することで、ちょっと自分を客観的に見ることができて落ち着けるからかも?
2.古舘伊知郎風に実況する
フリーアナウンサーの古舘伊知郎さんは、かつてプロレスやF1、ボートレースなどさまざまなスポーツ番組を担当した実況の名手です。僕もよくテレビで見ていたのですが、オムツ替えのときに彼の真似をしてみたらかなり楽しかったんですよ!
「私は今、前人未到のオムツ替えに挑戦するところであります! 吸水性バツグンのパン〇ースの中に、信じられない量のウンチが入り込んでおります! 現代科学の粋を集めた『ゆるうんちWモレ防止構造』に、息子くんのウンチが真っ向からぶつかりあい、奇跡的にギリギリ持ちこたえております。まさに現代の『矛と盾』! 果たして、中身をこぼさずに替えることができるでありましょうか!? さぁ、オムツのテープに手をかけました。禁断の扉が今! 開かれていく! オムツ、オープン!」
実況に熱が入りすぎて妻に「いいから早く替えてー(笑)!」と言われたこともあったのですが、息子が大量のウンチをしたときは気持ちを奮い立たたすためにやっていました。コツは「~であります」と言うところと「別のものに例える」、「正式名称を調べて読み上げてみる」そして「一挙手一投足を説明しようとする」ところです。