「抱っこ」から「抱きしめる」へ。4歳児に「好き」を伝える愛情表現

育児はじめて物語「抱っこ」

子どもは小さな「初めて」をたくさん経験して成長していきます。つい見逃してしまいそうなたくさんの「初めて」に気づけるようになったら、子どもの成長に喜びを感じて子育てがさらに楽しくなるはず。これは、発達がゆっくりな4歳の息子がいるパパが、息子との日々から小さな成長を見つけていくお話です。今回は「抱っこ」がテーマです。

「抱っこ」には育児の思い出が詰まっている

初めて息子を「抱っこ」したのは、立ち合い出産のときです。赤ちゃんの抱っこは「命」を抱くこと。なるべく慎重に、静かに、そうっと受け止めるという、どこかおごそかで緊張した抱っこでした。約4kgで生まれた息子はずっしりとしていて、あらん限りの声で泣いています。命の重さと温かさが腕を通して全身に伝わってきました。

dakko

育児が始まってからは一緒に移動するのはもちろん、ミルクをあげる、あげたあとに背中をトントンする、泣いているのをあやすなど育児の基本姿勢が抱っこです。最初は緊張していた抱っこも、すぐに慣れました。もちろん、かわいくて抱くこともあるけど、徐々に抱っこは育児に必要だからすることに変わっていきました。

夜泣きのときはなかなか泣き止んでもらえず、夫婦で交代して抱っこして、それでもダメなときは抱っこ紐に入れて真夜中に外を散歩したりもしました。また、縦抱っこから「高い高い」、横抱っこから「わっしょいわっしょい」と胴上げをするなど、抱っこから遊びにもつながっていました。抱っこには育児の思い出が詰まっています

幼児期は「抱っこ」で世界の広さを知る

自分で歩けるようになると、抱っこの機会は激減…するかと思いきや、少し歩くと疲れてしまうようで「抱っこ!」と自分からせがんでくるように(笑)。いろいろなものへの興味も出てきて、高いところにあるものを見たいときも同様に「抱っこ!」。当時は「めんどうだなあ」と思いながら抱っこしていました。

抱っこ

息子は、僕と同じ目線になるとにっこりして、目をキラキラさせながら周囲を観察しています。その表情を見ながら「これは楽!」「何が見えるかな?」「高いなあ」「あれなあに?」と息子の気持ちを想像していると、彼と同じ視界で世界を見ているこの瞬間は、なかなか素敵で貴重なことに思えてきました。「抱っこ!」と言うのは単に甘えているのではなくて、じつは息子の中で好奇心が育ってきて「もっと広い世界が見たい!」という意思の表れだったんですね。

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