クラゲ水槽の水を全部抜いて洗うときどうする? 水族館「裏」のお仕事映像

水に棲むさまざまな生き物が水槽に展示されている水族館。じつは、水槽の汚れを取るために、定期的に水槽の水を抜いて清掃が行われているのを知っていますか? 今回は、2020年12月10日(木)に サンシャイン水族館(東京・池袋)にて、実施されたクラゲ水槽の大掃除「水槽ピカピカ大作戦!」の模様を「いこーよ」が取材しました。普段は見ることができない水族館の飼育員さんのバックヤード裏での仕事ぶりを動画と記事で紹介します。

クラゲ水槽はどうやってキレイにする?

通常では水槽の清掃は飼育スタッフが水槽面(アクリルガラス)などをこすって行っています。しかし、一定の時間が経つと通常の清掃では汚れが落ちにくくなってくるため、水槽の水を全て排水して清掃する「落水清掃」を年に数回行っているそうです。

【清掃の手順】

  1. 生物を水ごとすくい、手早く生物を保護。その後、予備水槽に生物を移動。
  2. 水槽を塩素にて漂白・殺菌し、水洗い後、中和剤を散布し水洗い。
  3. 新しい海水を注水後、循環ポンプと水温調節機を動かす。
  4. 翌朝、生物を予備水槽から移動し元の水槽に戻す。

まずはバケツなどの容器を使って周囲の水ごとクラゲをすくい、バックヤードの予備水槽に運びます。動画でもたくさんのバケツを使って大切に運ばれていくクラゲの様子がわかります。

飼育スタッフの杉本さんによると、私たちが見ている水槽面(アクリルガラス)や水槽の内部は非常に傷つきやすいそうです。とくにクラゲはとても弱い生き物なので、水槽内に傷がつくとそこからクラゲにダメージを与えてしまう可能性もあるとのこと。清掃は細心の注意を払って行っています。


水を抜いた時点では水槽面が曇っていましたが、清掃後はすっかりきれいに!


洗浄時には塩素を使って漂白・殺菌も行います。その後、中和剤を使ってクラゲが生きていくために十分な環境を整えます。


水の状態をチェックします。左の写真のように色が出てしまうとやり直しになってしまうので、スタッフは緊張の一瞬です。中和が完了すると水槽内に海水を注水し、翌朝まで水槽内に生物がいない状態で循環ポンプと水温調節機を動かします

翌朝、クラゲが生きていくのに適した温度になった水槽にクラゲを戻していきます。クラゲを戻すときも、周辺の水になじませるようにそっと送り出しているのがわかります

「普段は見えない仕事」に注目する機会に

水族館の飼育スタッフというと、エサを作ってあげたり、ショーの訓練をしたりというイメージが強いですが「クラゲの水槽清掃」のような、普段(営業時間中)は見えない仕事の様子がわかるのはとても貴重な動画です。

その中でとくに印象的なのが、繊細なクラゲをとても大切に扱っていること。クラゲの特性や暮らせる環境を熟知していないと、水槽の清掃はできないものなのです。クラゲのみならず「生き物を飼う」ということは、その生き物や環境について学んでいく必要があるわけですね。

水族館にはクラゲをはじめ、多種多様な生き物が飼育されています。海に棲む生き物を知ることは、海全体を知ることにもつながり、その先にある地球への興味の入口にもつながります。

今度水族館に行ってみたら、いろいろな生物を観察していくなかで、生き物が生きていくのに必要な環境や、それを維持するために裏側で行われている仕事を想像してみると、今まで以上に水族館が楽しめるようになりますよ。

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